JBCFレースでの落車について。

投稿日:


 

先日、JBCF那須ロードレースへ、今期から発足した実業団メンバーと一緒に行って来ました。

レース後に様々なブログなどで「落車」の話が出ていたので、少し思うところを書こうと思いました。今回サンクスサイクルラボから参戦したのはE3クラスで、2日目日程のロードレース2組目に起きた20名ほどの、比較的大きな落車により、メイン集団から遅れてしまった選手と、DNFになった選手が発生しました。今回のレースと前後して、前回までの熊野、宇都宮を総括する形で「レース中の落車が増えている」というトピックが上がっていたので、少し書いてみようと思います。

今のJBCFレースで落車が増えているか?

ヨシノリ店長も今季から久しぶりにJBCFに復帰をしました。以前は「Jプロツアー」とか「TR(ツアーレーサー)」というカテゴリに登録をしておりました。ただ、下位カテゴリーのレースに出るのは本当に10年以上ぶり位になります。群馬の初戦を走り「やっぱり怖いなー」と感じたのは確かです。
ただ、下位カテゴリにおける落車の回数が「増えているか?」と言われたら、あまり変わらないのではないか?という印象を受けてました。
有り体に言って「昔も、今も落車は起きている」というのが事実だと思います。
ただ、それをオープンに書ける場所が、ブログからSNSへと拡がった事が要因だと思うのです。
なので、あえて「お店のブログ」で書こうと思った理由もここにあります。

よくレース後のブログなどで「どこそこの選手が転んで巻き込まれた」「誰々が斜行して来てぶつかった」そういう記述を目にしますが、正直あまり意味のあることではありません。故意に転ばせにいくとか、手を出す以外では転んだ選手は、均等に痛い目に遭ってる訳で全員平等です。

では、今のJBCFレースは安全か?

以前と比べて危険度が増しているのは感じます。レースをする人の心理状況って、レースをされない方かは「血が燃えたぎる!」みたいなイメージのように思われるかもしれません。他のライダーがどうかは解りませんが、ヨシノリ店長は比較的冷静というか、感情の起伏がなくなる静かなイメージです。
レース中に怒鳴ったりする事も殆どありません。「こわいなー」とか「今いけるかなー」とか、そんな事を考えています。多分、他のライダーよりも冷静なのかも知れませんね。

で、今の現状を見て思うことは「落車の回数は、然程多くはないけれど、プロツアーを除いたカテゴリで似たような落車が起きている」という事です。また、レース中の「いやいや、これ危ないな」と思う回数は格段に増えたように思います。
あとは「ここは本当に実業団レースの集団なのか?」と思うような動きもとても多いです。言葉をもっと悪く言えば、ビギナーもベテランも混ざって走る、エンデューロレースの危険度と然程変わらないということです。

どこに原因があるのか?

■「集団内に共通した意思を持った動きが欠けている。

これは原因の一つだと感じました。「安全にゴールまで到達する」がその最たるものですが「逃げが発生したら、強調してローテして追う」こういった動きが皆無に近いように感じました。
恐らく「千切り合い」「もがき合い」のような練習をしていても「ローテーションをして速度を維持する」といった経験をしていないというのでしょう。また、走行ラインが左右にふらつく選手。集団内での位置どりが安定しない。横のラインから前段に上がるときに、ラインをこじ開けてくる選手。
こういった「とにかくポジションは、ゴール勝負の為にあげたい」「でも何もしたくはない」こういう動きがとても多いように感じるのです。

自分が勝ちたい。良い順位を納めたい。その為にはまず「安全にゴールする」事が大切です。

■体力の向上に伴う技量が圧倒的に不足している。

最近のトレーニングに関する知識の向上は素晴らしいと思います。E3カテゴリの選手でもパワーメーターの装備は当たり前。とても効率よく、PCなどによって出力などの能力の向上が可視化されていると思います。監督から「いいから毎週末の練習会に来い!それから毎月1500キロは乗れ!」みたいなアナログな世界ではなくなって来ています。

ただ、正直な話、体力的な出力などの数字がある程度あっても、レースを走れるような技量や、感覚を身につけていない人が人が目立つように思います。ズイフトなどのオンライントレーニング上での「レース」は体力のシミュレートは出来ても、実際の「走り」と同じではありません。あくまでもレースに必要な「体力」の部分のトレーニングでしかないという事です。
「レースの為の練習」と「トレーニング」はある程度一緒に出来ますが「バイク上で300wを20分出せる為のインドアトレーニング」は出力数値を上げるのに特化しているからこそ効率が良いのです。

ヨシノリ店長は小さい頃ピアノを習っていました。楽譜を見て「曲」を演奏する為の練習を毎日していたものです。それと同時に「指を早く動かしたり、難しい指の動きをマスターする為の練習」というのも、やはり鍵盤上で行っていました。「1小節の間に沢山の音を弾くことができる」は「難しい曲を演奏する」の1要素でしかないという事です。

■下位カテゴリのレース距離が短すぎる

今回の那須のレース距離はE3カテゴリだと21キロです。こうなると、リストラする動きは発生せず、ほぼ全員がゴールすることが出来ます。それもかなりの速度を保ったまま、ゴールになだれ込むことになります。これは、以前から短いと言われていたJBCFのレース距離が更に短くなっていると、久しぶりに参加したヨシノリ店長は感じました。レースの中に緩急が全くない。短時間高強度の、酸欠状態のままゴールになだれ込む。運営的にはもう少し距離が伸ばせれば本当は良いのにな。と感じました。

もし、仮にE2→E1からJプロツアーに昇格した時に、この短いレースしか知らないとJプロツアーで、マトモに走ることは難しいと思うのです。

どうするのが良いのか?

■より多くの「実走練習」で「人と走り」「確かな技術」を習得しましょう。

みなさん(ウチのメンバーもその傾向が強いですが)パワーメーターやトレーニングアプリの数値の為のトレーニングだけをするのを考え直しましょう。数字で目に見えるものに囚われやすいですが、もっと「上手さ」に目を向けてください。
より多くの「グループライド」に参加しましょう。できるならば「レースを意識したグループライド」です。当然、そこに参加する為には、様々な制約もあるでしょう。ショップのクラブ主催のもの、レースをする有志で行われるもの。誰でも構わずウェルカムではないものが普通です。やはりメンバーの安全が確保されることが大事です。

有料のスクールなどもあります(スマートコーチング主催のものなど)実業団登録してるのに何を今さら。。。なんて思うかも知れませんが、基礎を1から習うことはとても大事です。
サンクスサイクルラボの「トレーニングライド」も一定の条件がありますが「レースを意識して練習」をしています。

■練習の前後ではちゃんとMTGしましょう

目的を持った練習で集まるのですから、練習の時に必ずMTGするようにしましょう。これ、意外と大事なことだと思います。「どんな走り方をするのか?」「何を目的としているのか」「どういう動きをするのか?」練習が終わったら「実際どうだったか?」をしっかりと共有するのは大切な事です。

実業団選手というのは「実業に就いて競技を行う人」です。実業を大事にしましょうね(笑

。。。

ちょっと、独り言です。実際問題実業団レース時代に気軽に出てくる人が多いのも事実です。昔だとJCRCなどの未登録レースを走り、走れるようになってきたら「おー、そろそろオマエ登録とかどうだ?」と怖い監督とか、お店の店長から無理やり連れていかれるものでした。
冒頭で書いた「お店の練習会参加はマスト。毎月1000くらいは最低走れ」はあながち間違いではないと思っています。それすら出来ない、クリア出来ない、クリアする気がない、そういう事ではスタートラインにすら立たせて貰えなかったのも事実なんです。敷居が下がり、色々な人が出てこれてレース会場の輩じみた恐さが減って来たのはとても良い事です

誰も転びたくてレースしてる訳ではありません。誰かのせいで転んだ、とかいう前に自分たちでできる事少しでも多く習得して、レースを盛り上げていけたら良いなとヨシノリ店長思うのです。


-ブログ, ヨシノリ店長の雑記

Copyright© サンクスサイクルラボ西葛西店|葛西・浦安で自転車屋をお探しなら , 2018 AllRights Reserved.