リムブレーキ(キャリパー)とディスクって実際どうなん?

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TREKワールドにて自分のリムブレーキバイクとディスクブレーキバイクを乗り比べました!

「オマエはまた新商品の事を書かずにいるつもりなのか!」お叱りを受けそうですが、正直な話気になりますよね?自分のエモンダさんを持ち込んで比較して来ました!気になるでしょう?そうでしょう!ええ、僕も気になってます。

「実際のとこどうなん?ディスクブレーキ?ホンマにええん?」(京都に行ったので関西にかぶれてます)

やはり世の中ぶっちゃけると新製品ですから「良いところを探しに行くんですよ」まぁ、大抵の場合実際に新商品や新しい規格が採用されるのは「レースなどの現場で使われて良いから」なので。。。
「おおおおおおお!マジかよ!ナニコレ!すげぇぇぇぇ!オススメするしかねぇ!」
そんなテンションになるのが当たり前なのです。

ご存知の方もいるかも知れませんが、ヨシノリ店長異常に疑り深いんです!

格好つけていうと、全ての常識とか、新しいとか素晴らしいとか、誰かが言ってる事はまず疑うことから始めて信じるタイプなんです。

 

なので今回はゼロベースで自分がレース機材として使うなら何か?

この観点で真剣に考えてみました、恐らくこの先サンクスサイクルラボに来る「ディスクブレーキのついたバイクが気になる」そういう方に対して、同じ目線で真剣に悩んでみようと思ったのです。
そこで得た結論を最初に書いちゃいます!

■「現時点(2018年8月)国内ロードレース参戦という視点で考えれば、リムブレーキでもディスクブレーキでも好きな方を選べば良い」

■「ただし3年くらい後では、確実に機材更新をしなければならなくなる」

■「レースユーザー以外がハイエンドモデルを選ぶなら、ディスクを選ばない理由が全くなくなった」

■「ディスクブレーキの効きの良さに驚くのじゃなくて、ディスクブレーキ車に乗った後にリムブレーキ車に乗った時にブレーキの効かなさに焦る」

ざっと書くとこんな感じです。

ブレーキがガッチリ効いて危険!なんて通ぶった意見は、正直自分にバイクコントロールの能力がないとか、機材に対する順応性がないと言ってるような物だと思います。
では、なぜロードレース界において「ディスクブレーキなんていらない論」があるのでしょう?理由は簡単です「ロードレースにおいてブレーキがよく効くという要素が勝利の条件にならないから」「そのために重量が増してしまうのが嫌だから」でしょう。レース現場の選手というのはメーカーで開発をしている人と、同じだけの技術リテラシーがあるわけじゃありません。
「いや!絶対これが軽いからコレをつけてくんなきゃヤダヤダ!」
と駄々をこねるのがエース選手というものなのです。最近は少なくなりましたけどね。
今まで1gでも軽いのが正義!と言われたのにシステムで100−200gは確実に重たくなるディスクに簡単には納得はしないものです。

ライダーがディスクブレーキに、順応するのと同時に、メーカーサイドもこの新企画に順応して行くのだと思います。また、それはスルーシャフトありきのフレームなど「ディスクブレーキに関する新機軸」も同様だと思います。現時点でどこが一番対応しているのか?詰め切れているのか?それはTREKなどの開発や研究にお金を使えるメーカーでしょう。

ヨシノリ店長大好きな「エモンダSLR」 のディスクブレーキモデルにガッチリ乗って来ました!

やはり比較するなら、自分が一番長く乗っている「エモンダ」でしょう!このモデルはOCLV700カーボンのエモンダSLRのディスクブレーキを装備したモデルです。コンポーネントは8000系アルテグラの電動変速で油圧ブレーキ仕様が搭載されています。

 

電動コンポーネントだと手への収まりが良いんです。これはとても良いポイントだと思いました。どうしても油圧ポンプを内装する関係で、どうしてもブラケットが大きくなってしまいます。
その点電動コンポーネントなら安心です。握った感触としては丁度機械式のブラケットと同じくらいのサイズ感です。バイクの接点部分での違和感は全くありません。

これはとても重要なポイントで、女性のライダーにこそメリットがあると思います。バイクのコントロールは格段としやすくなります。また、電動は指の移動量が少なくて変速できるのも良いです。
「ハイエンドでこそディスクを選ばない理由はない」とコメントしましたが、実は「女性や初心者」にとって一番やさしいテクノロジーであるとも思えます。

やっぱね。ええもんは、エエんですよ。

 

ブレーキフィールはクセもなく拍子抜けするほど普通

ハイエンドディスクロードに乗って、皆さん大抵ロックするまでブレーキをガツっと掛けてみたりするのですが。。。「よく効くけれど普通」って感じだと思うのです。効きの強烈なリムブレーキのフィールを想像すると拍子抜けします。意外とマイルドなフィールだったりします。タイヤグリップの限界を把握してしまえば(自分の場合は普段使っているIRCのチューブレスとBontrager R3との差)何の問題も感じません。ワイヤー引きより反応もリニアですし、指に掛ける力をコントロールするだけです。

オフロードと比較をしたら、グリップは無限にあると言っても良いので、とても使いやすく感じます。
出身がマウンテンバイクのヨシノリ店長と山本店長(小岩店店長)と夜飲んでる時にこの話になりましたが、もしかしたら無意識下でグリップを感じ取ってるだけかも知れない。という話にもなりましたが。。。

絶対的グリップが高いわけではない「昔ながらのチューブラー」から徐々にチューブレスに主軸が移って行くか、レース用のみチューブラーが少しづつ残って行くだけ。。。という状況になるかも知れませんね。

 

スルーアクスルはバイクのフィーリングをかなり左右します

リムブレーキ仕様とディスクブレーキ仕様が選べるEmonda SLRは、ディスク仕様だと結構印象が変わります。バイクの下側というか、車軸周りは凄くカッチリした印象を受けます。
どんな時にそれを感じるかと言うと、まずはペダルを踏んだ瞬間のバイクの進みが凄く良くなります。例えば、腰を上げてバイクを振っている時の反応は、確実にディスク仕様の方が良くて、大抵バイクは硬くなると「伸びる」フィールが減るものですが、このバイクにはそれはありません。

また試乗コースにはキツい高速コーナーは無いのですが、登りで思い切り踏んで行くと、逆バンク気味の直角コーナーが一箇所あります。そこでは確実にラインに乗せやすい感じがします。バイクの保進性が高くなったというか、曲がりたい方にシッカリと曲がってくれる印象です。
エンド部が硬くなるので、少しギャップで弾かれる感じもするのですが、ラインが乱されることもありません。まぁ、この辺のフィーリングの変化も、マウンテンバイクの進化で体験済みで、大体の想像は付いていました。マウンテンバイクが辿って来た道のりでもあるので。
ただ、確実に好印象なのは間違いがないですね。。。。

また、バイクの下側の剛性があがったせいかEmonda に特徴的だった、バイクが綺麗にしなって進むフィールが、より強調されているようにも感じました。公式には何のアナウンスもありますが、もしかしたら積層なども変えているかも知れませんね。重量は計っていませんがEmondaの持ち味である「軽さ」が損なわれているように感じことは一切ありませんでした。

 

一番驚いたのはリムブレーキ仕様の自分のEmondaさんに乗った時

一通り試乗をして、東京から持参して来た自分のバイクに乗った時です。やはりH1フィットで自分用にセッティングも出されているバイクは、乗った瞬間に「ああコレコレ。。。」とちょっと安堵するものです。

で、ブレーキをかけた瞬間。。。

「やばっ!ブレーキ効かなっ!」

「俺は今までこんな危険なモノに乗ってたのか!」

と思い切りびっくりしました。絶対的制動力(100%の制動力)は実はリムブレーキとディスクブレーキとでは何倍もの差はないそうです(人によっては同じとも言います)ただ、減速特性が変わるだけなんです。コントロール性のは確実にディスクが有利です。また、ブレーキ性能の限界は最終的にタイヤが決めますからね。

リムブレーキはリムを挟んで減速します。

ですので、リムの材質やコンディションによって制動力が変わったり、シューが溶けて張り付くので、素材を変えたり、雨の時には効きが落ちたり(雨がリムから弾かれたらブレーキは効きます)
そういった特性があります。ただ、それだけなんです。
いっつも大変そうな、リムさんからブレーキのお仕事の一部を免除してあげて、ブレーキキャリパーでローターを挟むように、専門の人にお願いしたのがディスクブレーキなんです。

また、現代のディスクロードは「F100X12 R142X12にフラットマウントブレーキ」というロードバイクのタイヤにマッチした、ブレーキとアクスルシャフトが規格化されてきました。それも徐々にこのブレーキシステムがロードバイクで使いやすくなった理由でもあると思います。
こうやって、ブレーキから派生した様々なパーツが徐々に最適化されて行くでしょう。
新しいスタンダードが生まれつつあるので、この規格のバイクを買うのは正解だと考えます。

で、リムブレーキとディスクどっちがいいのさ!

「良いバイクであればどっちでもベスト、フィーリングの差が大きくて、安全性で言えばディスクが上」
結論から言えばこんな感じです。今現在で言えばリムブレーキは非常にバランスが良いです。リムブレーキの欠点(制動の不安定さ)を受け入れられるなら、現在は完成度が高いバイクと言えます。
もし、シリアスにレースをしていて2年程度でバイクというよりも、フレームを買い換えているライダー。かつ手持ちのホイールが沢山ある。いやぁ、、、どうしてもレコハブで組んだネメシス使いたいんだよ!とか(笑 そんなライダーは「最後のご奉公」にリムブレーキ仕様のバイクを買うのはアリだと思います。とりあえず軽量なバイクを組むことはできます。

ツールド沖縄では解禁(ただしニュートラルなし)という現状です。
ニセコなどで完走を目指すライダーは、ニュートラルホイールの有無は結果を左右するので、少々迷いどころだと思います。JBCFのレースならニュートラルを使う状況イコールレース終了なので、解禁さえされてしまえばディスクOKだと思います。

女性ライダーは積極的に電動でディスクブレーキを選んで欲しい。確実に「怖い」を減らせますからね!

長文にお付き合い頂きありがとうございましたっ!

 


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