Madone SLR インプレッション

投稿日:


 

Madone SLR 110キロくらい乗ってきました!

先日組み上げを完了したMdoneSLRを、実際の練習環境でテストライドしてきました。仕様を下記に書いていこうと思います。

・バイク     Madone SLR サイズ52

・コンポーネント 電動アルテグラ
・ホイール    アイオロスXXX4TLR

・タイヤ     IRC フォーミュラチューブレス  6.9bar

こんな感じで組み上げをしてあります。当然ポジションなどのセッティングは今使用しているEmonda SLR と同じにしてあります。ハンドル形状が違う為に、完全に同じではありませんが、サッと乗った限りポジション的な違和感はありません。

もう、様々なお店のインプレ記事も出尽くした感もあり、ツールド沖縄でのセンセーショナルなデビューから某S社のVってバイクとやたら比較される。比較的レースよりな立ち位置でお店にいるヨシノリ店長としては、正直「ヴェンジヴェンジ」と言われるのに、多少の苦々しさを感じているのです。いやマジヴェンジだけがエアロロードちゃうで!と。実はツテを駆使して(苦笑)主要各社のエアロ系ロードは大半を試乗しています。確かにペダリングフィールに関してはヴェンジは結構良く出来ているのも事実です。キャノンデールのシステムシックスについては、フレームがカッタイ!という印象が強く残ります。好みでいうとヴェンジでしたね。まぁ、大メーカーが作っているので、それなり以上に良く出来ているのは当然だと思います。

 

■まずパッと乗ってみて感じたこと

やはり「エモンダ大好きヨシノリ店長」なので、どうしてもEmondaとの比較になってしまう点をご理解ください。大分バイクのフィールが違います。エモンダがちょっと「クネッ」とバイクがたわんでから進む「有機的」な感じなのに対してMadone SLRはもっと無機質というか「マシーン」に乗っているという感じが明確にします。大抵のショップさんのレポートが大抵興奮状態で書かれているのは、この「凄いマシーン」に乗ってる感覚に酔いしれちゃうからでしょうね。

え?アタクシ?そりゃ走り出し数キロは爆走しましたよ(笑

言えることは、Madoneのフレームはかなりの大出力を受け止めるだけの強靭な構造をしていて、ペダルにかかる力はビタ一文ロスすることなく伝えているという事です。ガッと踏むとEmondaはワンテンポ遅れて、バイクがスルッ!と進んでくれます。Madoneはどれだけ激しい踏み方をしても、後輪に遅れることなく力が伝達されていきます。

やはりあれだけのフレーム面積とボリューム(体積)なので、身体で感じる剛性感はMadoneがかなり高いという印象です。ではMadoneがガチガチなのか?というと、そういう訳ではなくて、前作のMadone9と比較をすると「少し硬くなったかなー」という印象はありますが、決して不快ではありません。

フロントセクションはEmondaと比較すると圧倒的なボリュームなので、MadoneからサッとEmondaに乗り換えると、フロント周りが一瞬物足りなく感じるくらいです。それほどの「カタマリ感」があります。

やはり調整式のISOSeedの恩恵は大きいですね。自分は今回スライダーを全くいじらずに乗りましたが(調整する必要性を感じなかった)体重や乗り方によって変えてもいいと思います。
高剛性のフレームを地面から弾かれる「辛い自転車」にしない為の工夫としてのISO Speedというようりは「必要なエアロ性能と剛性を確保する為に必要な装備」という印象を受けました。

■もう今更ディスクブレーキが云々なんていうのはナンセンスかと

今や「ディスクブレーキが必要or必要でない論争」はある程度終止符が打たれた感があります。ブレーキフィールに関しては「効きすぎて危ない」なんていう事はありません。ローター径の変更でブレーキフィールは調整できますし、やはり、どんな状況でも効くブレーキは安心感があります。
リムブレーキでも、現状安全にレースをする事も出来ます。「これからはディスクブレーキじゃないと!」という事も無いかとヨシノリ店長は思います。
ただ、ディスクブレーキのタッチは安心感があります。

ディスクはブレーキの引きが軽いなどと言うのも少し違うと思っています。ワイヤリングを工夫して、ニッセンのワイアを使うなどすれば、驚くほど軽いレバータッチは実現できます。でも、高速域からの急減速とかライド中に出くわす、ソコソコの斜度を下った先の信号停止なんかは安心感が違います。やはりストローク後半に行くに従って制動力が上がっていくディスクは魅力的です。

 

■実はスルーアクスルの影響は大きいのかも

Madoneにはリムブレーキモデルの設定はありますが、確実にディスクブレーキを念頭においた設計がなされています。そして、フレーム設計の新機軸のひとつが「スルーアクスル」です。まず、フレームのエンド側の剛性が飛躍的に向上します。
一般的なインプレでは「コーナーではライン一本分内側を攻めれる」という謎の表現がされますが、エンド側の剛性が高まることによって、フォークエンド側のたわみが減りフォーク全体の剛性が上がりやすくなります。その事によってコーナリング中のフォークの動きが解りやすい、という事なんだと思います。

一般的なエアロロードに使用されるフォークは、大抵自転車のフロントフォークに求められるサスペンションとしての役割を果たしやすい形状と言うよりは、前面投影面積の減少を狙った(自転車のエアロ化には大きな影響がある)横面積が広く前から見たら薄い形状になりがちです。これは自転車のパーツとしてかなり重要な要素であるフロントフォークの剛性を落とす要素になる事が多いのです。
実はヨシノリ店長は、あまりエアロロードが好きではありませんでした、いわゆる第一世代のエアロ系ロードの「横にだらしない特性」が好みではなかったのです。当然アクスルシャフトのみでフレーム剛性は語れませんが、恩恵はとても大きくて、エアロロード系の「縦に変に硬い癖に横にだらしない」という感じは全くしません。
全方位に必要な剛性が確保されているのを感じます。あとは各メーカーのサジ加減なんだなと思います。Madoneに関してはとても良いバランスであると感じました。

■思わぬ副産物を生んだスルーアクスル

オマケにこの軸剛性の向上は思わぬ副産物を生み出したと思います。それはハブ剛性の向上による回転性能の向上です。マウンテンバイクの時も感じましたしシクロクロスでも感じましたが、やはりタイヤボリュームの小さいロードバイクが一番それを感じやすかったのです。
路面の小さなうねりというか段差を軽く超えた時(横断歩道と歩道の段差のようなうねり)にバイクがスルっと進み減速しないのです。思わず「あれ?」と思うような瞬間でもありました。その時はペダルの上に軽く立った状態だったのでISO Speedの恩恵ではありません。恐らくハブ部分の剛性が高いせいでベアリングに掛かるしなりが減り、バイクがスルっと進むのだと考えました。
ホント今までセラミックベアリングだとか、拘ってたのは何だったんだろ?と思うような効果です。当然速度域が上がれば空気抵抗が機械抵抗を上回るので、この程度の効果は相殺されてしまいます。
スルーアクスルに関しては、数十グラム程度のバイクの軽量化にコダワルよりも、明確に効果を感じられる新機軸では無いかと思います。当然ヒルクライマーに恩恵が大きいでしょう。

■ハンドルまでエアロ化されているので、やっぱり速度が上がるとイイです!

前口上が長くなりましたね、今回のインプレではトータルで114キロ程走りました。荒川の河川敷を少し走り、その後お店のお客様が練習している手賀沼方面へ。平坦をこなしながら徐々に丘陵地帯のある道路が続きます。確実に速い!と思えるのは時速35キロを超えたあたりから、正確には「対気速度が35キロ以上を超えたあたり」になるかと思います。そこからの加速の伸びは素晴らしくて、以前のエアロロードだと、この辺の速度域から先で加速しようとちょっと踏み込んだ時のペダリングフィールが悪いモノが多かったのです。
この辺の速度域だと、ヨシノリ店長程度のフィジカルだと、ある程度「ガーン」とペダルに入力をしてやる必要があります。この時に「ガッチリ」フレームが受け止めてくれるのが、とても魅力的なのです。

「ヤバイな、これイイな、速いな」

思わず小さい声で言ってしまうような快適さです。「ツールドおきなわ・市民50k」「筑波8時間耐久」「もてぎエンデューロ」のようなコースプロフィールだとかなり良い感じです。この辺を狙っている人のバイクチョイスとしたら、かなりオススメです。

またこの速度域よりも高い場所だと、スピードの落ちが少ないのも魅力です。これは個人的な感覚的な話なのですが「時速35キロを超えたあたりから、空気って粘り気を増すというか、抵抗の増え方が大きい」と思っています。35キロ辺りに壁があると言う感じです。実際のレースやイベントだと常用の速度域でもあるのですが、この辺の性能が優れていると感じました。

さてさて、楽しく乗りながらお客様の待つトレーニング場所へ。
約1キロほどの緩斜面を登りきるインターバル練習です。3名でトレインを組みながら徐々に速度を上げていきます。この日はパワー計を付けていなかったのですが、大体350w位で入りながらラストに向かって550wくらいに上げていくイメージです。最終的な速度はそこそこに達するので、Emondaとペダリングフィールの違いも、エアロ効果の差も感じられる筈です。

緩やかにゼロ発進から登坂に入りそこそこの強度で先頭を引きます。この辺のフィールは正直Emondaの方がバイクが「スッ」と進みます。バイクがペダリングをアシストしてくれるイメージです。ガツン!と踏みたい所ですが、メニュー後半を考えると脚を使いたく無い、こう言う時は一瞬躊躇します。MadoneとEmondaのフィール差でウィークポイントがあるとしたら、この辺りにあるな。。。というのが正直なところです。こう言う場面を思い切り踏み倒せるようになりたいなぁ。。。なんて思ってしまいました。
ただ、ソコソコの速度に達してしまうと、圧倒的に空力の方がモノを言うので、速度がガンガン伸びていきます。やはり本質はレーシングバイクだよなぁ、、、それもかなりガチなレースバイクだと感じます。

■MadoneとEmondaどっちが良いのさ!

正直な話「有機的なペダリングフィール」「ペダリングの快適性」を考えたらやはりEmondaが好ましいと思います。レースやイベントなどの「高速走行」を考えるとMadoneが魅力的です。もし、どちらか1台に絞るとしたら「どんなことをしてみたいか?」をしっかりヒアリングした上で決めるのが良いと考えます。

ええ、どっちのバイクも試乗ができます。
いつでも相談乗ります、一緒に徹底的に悩みます。いつでも試乗しに来てくださいね!

 

 


-ブログ, ヨシノリ店長の雑記, ロードバイク, 自転車紹介

Copyright© サンクスサイクルラボ西葛西店|葛西・浦安で自転車屋をお探しなら , 2019 AllRights Reserved.