ディスクロードのブレーキメンテナンスについて

ワタシは2日間で「栂池」を2回登る合宿に行ってきました!

大体100キロ前後で累積2000M以上UPっていう感じの合宿です。つまり2000M登るってことは、それだけ下るって事なんですよね。
ディスクブレーキは栂池のような比較的急な下りや、荒れた下りを含むコースだと、とても有利だな!と感じました。
Madone SLRさんも全てのトレーニングで使用している訳ではありませんが、使用開始から半年くらい。チェーンはもうすぐ2度目の交換時期を迎えそうです。
チェーンの駆動系と違い、ブレーキ系は使用頻度や使い方によって消耗度が変わるので「大体何キロ」という目安があまりありません。

サンクスサイクルラボでは「ライトメンテナンス」の時に「パッド残量」などを点検しております。

このきちゃない黒ずみはブレーキダストですね。キャリパー本体にもガラスコートしてあるので汚れはつきにくいですし、こまめに洗車はしているので、このダストの大半は今回の合宿でついたものです。

パッドのバックプレートより後ろ白い部分(ダストでグレーですね)がブレーキピストンで、パッド残量が減るに従ってここがせり出してきます。
個人的な感覚になるのですがブレーキパッドが半分程度になると、ブレーキの奥で引いている時(強く制動している時)少しフィールが「ふわっ」とする感じ、タッチがスポンジーになってきます。この辺がパッド交換したくなる目安ですね。摩耗限界まで使うならまだまだいけます。リアに関してはそこまで減ってはいないようですね。

こちらはフロント側のブレーキパッドです。まぁ消耗度としては半分くらいかな?リムブレーキのブレーキシューよりも「パッド減りに対する、ブレーキタッチの変化」は少ないです。大半の方は気付かずに摩耗限界まで使っちゃいそうですね。なので、こまめな点検を必ずしてくださいね。

マウンテンバイクと比べてロードのディスクブレーキは「カックンブレーキ」にならないように、制動力が調整されています。重量を軽くする目的もあり、パッドの面積はマウンテンバイクと比べると小さめです。ローターへの攻撃性を減らしたレジンパッドが使われている分、パッドの減りも早いです。
またタイヤのグリップが高いので熱的にも少し厳しく、ブレーキフルードの劣化もマウンテンバイクと比べると、少しだけ早いように思います。

パッドの交換もそうですが、フルードも定期的に交換しましょう。

せっかくパッドを外して洗車作業をするので、今回はイレギュラーな洗浄メニュー「キャリパー洗浄&ブレーキピストン洗浄」もやっちゃいましょう。
「バイククリーニング」4500円の時におっしゃっていただければ、ブレーキピストン洗浄は300円の追加で行いますよ。
まずはブレーキパッドを外して、ピストンリセットツールを使いながら通常よりも多くピストンを出します。

キャリパーやピストンをこういったブラシや。。。。

こういうブラシも駆使して。。。。
洗剤を全体に塗布してから。。。

ゴシゴシしていくのです。
ピストンリングなどのあるピストン付近のスラッジなどを綺麗にしたり、キャリパー全体のスラッジを丁寧に洗っていきます。

はい!ぴっかぴかー!

キャリパーの外観は制動力に関係はありませんが、ピストン自体に汚れが多かったりすると、パッドの片寄りだったり、レバータッチにも影響があります。
また、厳密に言えばブレーキフルードの劣化もタッチに影響しますので、1年に最低でも1回くらいはフルードも替えるといいですよ。
ワタシは比較的神経質なとこあるので、ディスクロードだったら1シーズン3回くらいは替えるかなー?今回のような熱的に厳しい場所を沢山の回数走ったら、交換するかもしれません。この辺はケースバイケースで。
特に激しめのダウンヒルをしたからと言って、毎回交換する必要はありませんよ!念の為(笑

フルード交換は2800円で、エア抜きなどの作業があるのでエアを上げるために、基本的にお預かりの作業になる場合が多いです。

はい!新しいパッドを用意して交換すればメンテナンス完了!

今回のメニューですと。。。。
「バイククリーニング」          3200円
「ピストン洗浄オプション」        300円(片側)
「ディスクブレーキパッド交換」      2000円(片側)
「シマノ アルテグラ用ブレーキパッド」  2066円(片側)
両側メンテナンスして、洗浄すると12000円くらいという感じになります。
※ピストン洗浄自体を単体で受けることは出来ませんので、必ずバイククリーニングと一緒にご用命くださいね。

一度キチンと組み上げをすれば、気持ちよく使うのに定期的な点検作業で、性能を維持しやすいのがディスクブレーキの特徴です。
ただ、消耗品の消耗度合いが解りづらいのも、ディスクブレーキの特徴でもあるので、ディスクロードを納車してから、そろそろメンテナンスを必要とする個体が増えてくる時期だと思います。
バイククリーニングのタイミングで、点検とメンテナンスもご用命くださいね。

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