「ツールドおきなわ」で実感!データでも解るMadoneSLRの空力とトラクションの良さ!のお話

「おきなわ」で実感!MadoneSLRの空力性能の良さ!そして下りのハンドリングの良さ!

「ツールドおきなわ」は最初のハイライトである与那の登りや、後半の「ダム登り」などがクローズアップされますが、日本では珍しい「公道を使ったほぼワンウェイのロードレース」なので、下り基調の長いアップダウンだとか、比較的長いセクションの下り。というものがコース上に存在します。

最後の勝負はやはりヒルクライムとラストの直線になるのは間違い無いのですが。
完走を目指す!少しでもリザルトの上位を狙う!そんな我々(笑 にとっては「長い下りをいかに攻略するか」というのは重要なキーだったりします。
当然下り自体はライダーの技量に左右される部分も大きいです。なるべくブレーキを使わずにスムーズに走るか?というのも重要です。
下りでどれだけ体力をセーブできるか?コーナーにどれだけ安心して入れるか?

比較的「バイクの性能差」があからさまに出るポイントでもあります。

■データで見るMadone,とEmondaの比較

この2枚のグラフは上はEmonda SLRで走った2018年のもので、下はMadone SLRで走った2019年のデータです。2018年は市民210キロで、2019年は市民140キロオープンクラスになります。
ただ、別にトップアマチュアでも無い、わがままボデーなワタシ。どちらの年も1回目の与那の登りでアッサリとメイン集団から千切れます(笑 つまりどの年も「面子があまり多く無い集団」で淡々と完走目指して前を追うという展開です。

注目していただきたいのは「パワー」の部分です。
一つ一つの数字よりも、全体的なグラフをザッと見ていただく方が解りやすいと思います。グラフの「山」の面積が全体的に小さいと思いませんか?グラフの「山」はパワーが出力さている場所です。つまり「踏んでいる」ということです。山の高さは「出力の高さ」を示します。つまりほぼ同じ条件の場所で、ほぼ同じような内容の走りをしていて「踏んで無い」という事を示します。
下り基調であっても、速度を維持する為にペダルを廻している時間は当然あります。ほぼ同じくらいの速度域でペダリングしていても必要なパワーが少ないという事ですね。

ラクできているんですよ!実際の話。。。

■「◯◯キロで◯◯◯W」で陥りがちな落とし穴

大体のカタログ表記で「時速◯◯キロの時◯◯◯w!」という表記を眼にしますね。これは空力性能を表すのに非常に解りやすい表現ですが、重力を使って下る状況下でも当然空気抵抗は存在します。(当たり前ですね
下りではある程度ペダルを回しながら速度を維持しますが、当然同じ速度であれば空力性能の高い方がラクに維持できます。
更にはある程度以上の速度であれば、ギアが廻り切ってしまうので脚を止めていた方がいい場合もあります。
今回おきなわを走ってみて、実感として「下りでかなりの時間脚を止めていられるなー」と如実に感じました。減速が非常に少ないというか。横のライダーが必死にペダリングして速度を維持してる中で、脚を止めたままクラウチングするだけで集団の前に上がっていけたりします。
グラフのパワーの線が途切れているのは完全に脚を止めている場所です。体感だけでなくデータ上でも現れていますね。

■フリースピードを手に入れよう!

海外の記事なんかだと「フリースピード」(タダで使えるスピード)なんて言い方をしますが脚を止めてる時に、バイクの行き足を止めない性能は、高い方が良いに決まってます。そして、速度が上がれば上がるほど、空力性能はモノを言います。

よく掃除されたチェーンや各種ベアリングの性能なども大事です。でもそれよりも空力はモノを言いますよ。おきなわの下りは容易に40キロや50キロは出ますので、こういう場面での空力性能はありがたいものです。

■まっすぐ下るだけがダウンヒルじゃ無い!

正直な話あまり他社製バイクとの比較を書きたくは無いのですが。。。TREKのMadoneのコーナリング性能は他社製バイクと比較しても、とても高いと確信しています。カタログスペック上の重量を減らす為にシェイプされたバイクと比較しても、フロント周りの剛性感が高い事。厚みが減ってフォークが横に逃げていくタイプの挙動をするバイクが多い中で抜群の安定感です

更に「乗り心地の向上装置」と一般的に捉えられがちな「ISO speed」ですが、実はバイクのトラクション(地面を掴む力)の向上にも一役買っています。これはコーナリング時の速さに繋がっていますよ。視線がブラされないだけでなく、コーナリング時細かいギャップに跳ねられて、タイヤの接地感が抜けるのを防いでくれています。グリップも高まっていますし、安心してコーナーに入れます。去年と今年でバイクを変えて臨んだ「おきなわ」それぞれの機材の特徴が感じ取れて面白かったです。そして、これほどまでに「バイクが助けてくれる場面があるか」と驚きました。

「来季こそはニセコクラシックいくぞ!おきなわへいくぞ!」
もう2020年シーズンは始まってますよ!
バイクのご相談やご質問はいつでもお店に遊びに来てくださいね!

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