そろそろAeolus(アイオロス)サドルの話をしようか

Aeolusサドルの145mmが再入荷してきました!

Aeolusサドルですがサンクスサイクルラボ西葛西店が売り上げランキング上位らしいです(笑 ちょっと驚き。フィットの時などにご提案する数が多かったりしますからね。

ここからしばらく与太話ですので情報を知りたい方「本編」へどうぞ(笑

ちなみにワタシは、このお店を始めた時からずーーーーーっと「モントローズ派」だったんです。沖縄前に一瞬変更を考えたのですが、直前の変更に不安を感じでモントローズのまま参戦しました。

今はこのAeolusを使用しております。

大抵のショップさんの紹介記事って「◯◯サドルめっちゃいいです!」みたいな内容が多かったりしますが、大抵の方は、何らかのサドルから変更される方が多いので、せっかくですから「いくつかあるサドルとの比較」という軸で記事を書こうと思います。

TREKチームの選手のバイクを見ていると、比較的ベテラン選手は「セラーノ」を使用してますね。恐らく昔から慣れ親しんだフィジークのアリアンテなどの形状に似ており、このサドルは「昔ながら」のレーシングサドルの形状をしております。結構選手のコダワリって、迷信みたいなのが多くて「コレじゃなきゃヤダヤダぜーったいやだもん!」なんていうの意外と根拠なかったりします。

セラーノに関してはサドル後端部のサポートが大きいのですが、横断面もラウンドしているので、坐骨の支えは少なかったりします。ワタシ自体はあまり好みではありませんでしたが、登場から5年根強い人気のあるモデルです。

次に使用率の高いのが、元々マウンテンバイク用としてラインアップされていた「モントローズ」です。デゲンコルプ選手のバイクもコレでしたね。
ワタシもずーっとコレでして、比較的オーソドックスな形状かつ、サドル中心部のカットアウトも適切で痛くなりにくいです。また後端のサポートは縦横どちらも過剰ではなく、横断面のラウンドもきつくなく、正直な話「新しいサドル」に興味を持たなくなるくらい気に入ってます。
Aeolusに関して記事での紹介もいつも「サラッ」としたものになりがちなのも、そういった理由でしたし。ショートノーズサドルというと、必ず出てくる「前乗り」と言う表現も、皆さん根拠なく言うのですがちょっと懐疑的でした。

で、実際使ってみるとですね。。。。

「なにコレ。。。いいじゃん!」「マジでこれサイコー!」
ってなってるので
「Aeolusめっちゃいいです!」

。。。他のショップさんの記事と同じやないか。。。。

与太話お付き合いいただきありがとうございます。
本編記事に移りますね(笑

 

はい!ここからが本編です。AeolusとMonrose比較してみましょう

基本的に「サドルによって乗り方」が変化することはありません。フォームが変わった事によって「適切なサドル」が変わる事はありえます。なにやら禅問答のようですが、これが「サドルによって前乗り」だとか「前乗り向けサドル」という表現に懐疑的だった理由だったりします。
基本的にフォームの変化は無い状態で2モデルを比較していきたいと思います。

サドルの後端形状を横からみていきましょう。後ろに向かって反り上がる形状はほぼ同じくらい。前傾角が深くなってもサドルの面で坐骨を支えてくれます。この感じはモントローズと大体同じ感じです。

※ちなみに、みなさんサドルに「座る」と一般的に表現をされますが、フィッティング的には「サドルに骨盤もしくは坐骨を据える」という感じです。この辺の詳しいお話は是非プレシジョンフィットをお受けになってくださいね。

 

全体のパッド量は少しだけモントローズの方が多く感じます。「ふわっ」としたフィールはモントローズの方が感じられます。全体の厚みも少しだけAeolusの方が薄いので、そのままポン付けするとサドルの高さが下がってしまうので注意してくださいね。

前側からみると先端部が少しだけ長くて、よこからのラウンドも大体同じくらい。厳密に言うと「肩の部分の落ち込み」はモントローズの方がきつくて、サドル幅で言うと148mmを愛用しているワタシ(坐骨幅の広い安産型なんです)最初155mmを使用しましたが、最終的に145mmの方が違和感が少ないので145mmを選択しています。

少し姿勢の起きる乗り方(ロングライドなど)を中心に考えられている方は155mmも選択肢に入れてみてくださいね。

後端から見た横形状です。長いカットアウトが特徴的です。パッド自体はモントローズの方が多いのですが、カットアウトが長いせいかパッドの少なさを感じることはあまりありません。快適性は高いです。

若干の違いはあるのですが、乗った時のフィーリングは2モデルとも坐骨の支えられ方に関しては差がありません。ワタシ的には安心しました(笑

上面からサドルを見てみましょう。幅の一番広くなりそうなところを揃えて写真を撮ってあります。やはり特徴的なのは先端部の伸びたカットアウトで、深い前傾姿勢を撮った時にモントローズだと時々感じていた鼠蹊部の痺れは出なくなりました。
時々サドルの最先端部に座ったりすることがあって「ショートノーズサドルはこの部分がないじゃん!」と思っていましたが、
サドルの前側の形を見ると少しだけ前側の横幅があります。そこに支えられているので、最先端部(そもそも10mmの部分に座ってないし)が無いことによって、クラウチングの深いフォームの時も快適性が確保されています。
また、長いカットアウト部も深い前傾や、着座位置を前にずらした乗り方をした時に(一般的に前乗りと言います)しっかりと座れて、踏みやすいと言えます。

「前乗り用サドル」なんて言ってしまうと、乗り方や座り方が限定されてしまうように感じますが「着座できる範囲」というよりは「ペダリングできる範囲」が広いように感じます。フォームの自由度も高いと感じました。
「深い前傾時にも快適性の高いモントローズ」と言うのがこのサドルに対する評価で「深い前傾を取りやすいエアロ効果を高めやすいサドル」と言うことも出来ます。そして無闇にサドルが主張して来ないので、ハイスピードを求めている以外の方にもオススメできるサドルだと思います。別に前乗りなんてする必要ありません。普通に使っても良いんです。

冬場はフォームを工夫したり、フィッティングに関わる部品(サドルやハンドルなど)を替えて試せる時期です。いつでもお気軽にご相談くださいね。

Aeolus Elite (オーステナイトレール) 13600円(税抜
Aeolus PRO  (カーボンレール)    22400円(税抜

 

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