ちゃんとコーナーを曲がれてますか?

■今日のライドイベントは「トレーニングライド」でした
普段は4時間程度のロードワークをする、ある程度経験者向けのライドの日です。でも、今日の予想最高気温は35度で、どう考えても昼までちゃんと走れる気がしませんでした(笑
人数も少なめだった事もあり「スキル練習」を「ちゃんと曲がる」というテーマにしようとその場で決定しました。

■バイクのサドルだけを押して真っ直ぐ走って見ましょう

そうです。バイクに乗らずに「サドルを後ろから押して真っ直ぐにバイクを進ませる」というカリキュラム。その次はバイクを倒して目印を曲がる左回りのオーバルコースを「バイクを押して」歩くのです。
「え?そんなの簡単にできるでしょ?」
そんな空気が流れます。ええ、やって見ましょう!まずは真っ直ぐに進まないんです。バイクは微妙に蛇行して進むのですが、それを邪魔しないように、進路が変わったら逆の動作をして進路を戻します。ワタシはそんなに簡単に出来ない事は知ってましたが、やはりショックですよね。
もう皆さん生まれたての子鹿のように、進路がフラッフラなのです。ちょっと湿っぽいテンションになった後、段々真剣に「遊び」始めます。

■なんで、自転車が転ばないのか?曲がれるのかを理解する。

サドルを後ろから押して動かすのには理由があります。「バイクの動きを理解する」事なのです。ロードバイクのテクニックを書いた雑誌の記事は大抵、コーナリングのフォームだとかそんなことが書いてあります。この辺は少し割愛しますが(ぜひライドに来てください)先ずは「バイクの動きを理解する」がすごく大切なのです。まずは「蛇行しながら進むバイクの特性を理解する」「コーナーに必要な舵角はバイクを寝かせて作る」「タイヤに荷重する」を感じてもらいます。バイクを押しながらだから転びません。

今回の会場は荒川のサイクリングロードから見える場所なので「延々とロードバイクを押してるオッさん」というのは不思議な光景だったかもしれませんが。。。

■バイクで遊んで遊んで遊ぶ

上達のためにはこれしかありません。押して遊んだ後は実際にライドオンします。オーバルを廻ったり、8の字を描いたり、ジグザクに走ったり。。。
コーナーを上手く廻るには目線がすごく大事なのです。コーナーの頂点を見続けて目線の移動と首を廻すことでバイクは曲がっていくのですが、その目線を向けて貰う為に編み出した練習は。。。

「コーナのパイロン代わりにワタシが立ち、ずっと顔を眼を見つめ合いながら曲がる」

というトレーニングです。なんでだろう。。。コーナーのクリップから離れていくんですけど。。。今度は「新垣結衣のお面」被ってやりますね(笑

■仕上げは8の字鬼ごっこ

大分慣れて来ました。ボトルを2本置いて8の字を二人で描くのですが「追い抜かれたら負け」というルールで鬼ごっこをします。
インを開けないように、8の字でラインがぶつからないように、色々作戦を駆使して、駆け引きして鬼ごっこをします。もう、この辺になると「自転車を買ってもらった小学生」のようにキャッキャしてます。オジさんがね。。。(笑

なかなか楽しいスキル練習でした。

■荒川を走ってるライダーのどれくらいがちゃんとバイクをコントロールしてるのだろう

ワタシは正直そう思うのです。別に「バニーホップしろ」とか「サガンのようにウィリーをしろ」とかそういう事じゃないんです。時速30キロで走りながらどれくらい正確に曲がれますか?バイクを安全にコントロールできますか?仕組みを理解してますか?という事なんです。

公道を走っていて「路駐車両を避ける」とします。前方確認と後方車両の確認の後回避動作をしますがコーナリング的には「Rが3メートルくらいの右カーブの次にすぐ左カーブそして再度左カーブして右カーブ」という複合コーナーの切り返しになります。

街乗りだから。ガチじゃないから。

いえいえ、皆さんが街中でしている日常の走りは技術的に結構高度なことをしてるんですよ。だから、どんな人にとっても「スキルトレーニング」が大事なんです。せっかくなら「楽しく遊んで覚えましょうよ」

 

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