拝啓、シクロクロッサーの皆様。そろそろカンティからディスクにしませんか?

いやいや、もうシクロクロスでの主流はとっくにディスクでしょう?

確かにそうなんです。もう新しいバイクでカンティ仕様のものはありません。でもね、ワタシも実は昨シーズンまでは「カンティ職人」だったんです。それでもコンディション次第では、C2で3位くらいまでは行けます。レースってそういう部分があるのも事実なんです。

でも、今シーズンからディスクブレーキを投入したから言います。
「なんで、今まで導入しなかったんだオレ!アフォか!」
そんな感じです。マウンテンバイクほどタイヤのグリップが高くなく、ダウンヒルの速度域も高くはないシクロクロスの場合。カンティでも何でも、ブレーキを掛けないようにコントロールするのが大事!そういうセオリーの基に乗ってきました。カンティ職人として。

先日「茨城シクロクロス第2戦取手ステージ」のカテゴリー2に参戦して来ました。まだまだ、カテゴリ2や3だと「カンティ職人」さんそこそこ居ます。今回は転びまくって順位は35位と散々でしたが(笑 同じくらいの順位で走っているライダーと、レース中に違いを感じたので、その辺について書こうと思います。

 

レースの時に見えて来た「ディスクブレーキ」の利点

C1選手から「ディスクだとブレーキングのポイントが違うよ」という話を聞いていました。実際レースを観ていてもそれを感じていました。
現行のディスク仕様のBooneに乗り換えて、練習コースで走ってもブレーキの効きの良さ、というよりは高速度からの減速時に安定感などを感じていました。また、以前のポストマウント式のものよりも、現行のフラットマウントタイプの方が、ブレーキの効きに唐突さがなくなっているのも感じていました。
「ああ、やっぱりディスクいいな」
そう思っていた反面、ディスク仕様になったフォーク剛性の向上や、スルーシャフトによる剛性UPにより、タイヤのグリップ感が掴みにくいというかフレームの性質の違いに、少し戸惑ったのも事実です。まぁ、すぐに慣れましたけどね。ブレーキのフィールを調整する為に、ローター径を標準の160mmから140mmに小径化しました。それくらいかな?自分用にモデファイしたのは。

いざ、今シーズンの事実上の開幕戦。コースには80名近い選手がひしめく大乱戦でした。ですので、コース上で独走状態になることはありませんでした。
すると、カンティブレーキの選手とも混走になるのです。
実際に小貝川を走られた方は解るかも知れませんが、中くらいの長さのストレートから茂みがブラインドになった直角コーナーがあるのですが、前がカンティの選手と、自分のブレーキングポイントが違うのを明確に感じました。減速に費やす時間が長いのです。昨今はカーボンリムを採用している選手が多いというのもあるでしょう。ブレーキングをしている時間が長いんですね。
短く剛性のしっかりとしたフォークで「タンっ!」とブレーキをして、コンパクトに曲がる、それをディスクブレーキは可能にしてくれます。

「ああ、これ確実に機材にアドバンテージがあるな」

ワタシは落車して、アイウェアがずれたまま、レースを走りながらそう思いました。やっぱり、こういう事実や、実感はレースの現場でないと解らないですね。。。カタログとか、メーカーの人の言葉とか、そんな事よりも「現場」が大事だなぁと。

Booneは最高に良いバイク。でもCrockettもすごく良いバイク。昇格したいなら先ずはコレかも。

「折角チャレンジのチューブラータイヤ貼ったカーボンホイールどうすんのよ!」「オレのデュガスが。。。。」カンティ派の悲鳴が聞こえます。
気持ちは解ります。でも、今回のようなウェット路面でも、ディスクブレーキのアドバンテージが明確になってくると、ドライコンディションで高速ステージになれば、その差は明確だと思います。ディスクがディスアドバンテージになる状況がほぼ思いつかなくなって来ました。

ロードバイクの同じフォーマットの「フラットマウントブレーキ」「前後12mmシャフト」のバイクがエントリーグレードから出揃った今。もう、カンティに固執する理由はあまりないかも知れません。
ハイエンドバイクでなくても、戦えるのがシクロクロスの面白いところ。
完成車価格で216000円で買える高品質アルミフレームにディスクブレーキがアッセンブルされています。

この写真バイクは、先日納車して即レースだったライダーのものです。タイヤだけ、チューブレス仕様に変更してあります。完成車のホイールはチューブレス対応リムなので、専用のリムストリップとチューブレスバルブとチューブレスタイヤを用意すればチューブレス化出来ます。
ポジションさえ出てれば「実戦仕様」としてはこれで充分。C1選手の「代車」としても良いと思います。走りの素性はとても良いです。アルミのディスクブレーキシクロクロス車として9.5キロは、そこそこ軽いですよ。

お店には即納できるバイクもあります。
シクロクロスシーズンは始まったばかりです。迷ってる前に始めちゃいましょう!当然「江戸川区内共通商品券まつり」の対象です。10月中のお支払いで10%OFFです!

 

なぜ、この記事を書いたのか?

まぁ、確かに今少し前の機材を使って、頑張ってる選手に「良い機材」のことを伝えたいというのもあります。
もう一つ言えることは、このような機材更新の流れは「確実にロードにもやってくる」という事です。シクロクロスのように「ブレーキング勝負」で順位が変わるという場面は、ロードレースでは起こりにくいと言われています。
でも、この前の世界選手権の女子では、ディスクブレーキを有効に使った下りでのアタックにより勝者が決まりました。
また、コースの危険な場所ほど、ディスクブレーキブレーキのアドバンテージが高まっていきます。近い将来には「リムブレーキ 」を使っていることが、ディスアドバンテージになる時代が来ます。「安全に止まれる」という機能は、確実にレース派でない人にとってメリットは計り知れません。

正直「使って見たら、なんで使わなかったんだろうと思う機材」なんだと思います。ワタシは「あーもうリムブレーキ はもうおしまいだよ!」とかそういう事は言いません。メリットとデメリットについて、フラットにお話しできると思います。是非一度、お店に遊びに来て見てくださいね。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!