「自転車で遊ぶ」という大事なトレーニング

 

今日は小貝川リバーサイドパークで「シクロクロスをやってみよう」というイベントでした

タイトルはなにやら柔らかい感じですが、メンバーによっては普通に「練習会」だったりします。その日に必要なメニューがスキル練習の場合は、スキル練習やコーナー練習になったりもします。
レースにも参戦しているライダーが中心だったので「20分走」という、トレーニング系のメニューを中心に3セット走りました。これで結構疲労困憊な感じになります。

今日は茨城県にあるTREKコンセプトストア「オンザロード」さんも小貝川に練習にいらしてました。当然BooneとCrockettだらけ!こんな光景ベルギーのフィデァチームかココくらいですよ(笑 いやー本当に壮観でした!

 

■スタンディングやホッピングって何の役に立つの?

と、ココからが本題です。この写真は20分走が終わった後にスキル的な事を質問された後に、バイクに乗って遊んだ時のものです。
今彼らがチャレンジしているのは「ホッピング」と「スタンディング」という技術です。「スタンディング」は文字通りその場に留まる技術です。「ホッピング」は足首を使いペダルに荷重してタイヤを潰して、その場で前後輪をボールのドリブルのようにその場でジャンプするというもの。
※コレ正確に出来ないとその場で前後輪が一緒に上がらないんですよ。そして慣れてくるとノーブレーキでもその場所でホッピングできるようになります。

スタンディングは「可能な限りゆっくり走った結果止まってるように見える」技術です。
ホッピングは「前後正確にタイヤを潰して跳ねる」という技術ですが「縦の動き」を理解するのに必要な「バイクの真ん中に乗る」を感じるための基礎の一部です。

■ゆっくり出来ないことは、速く出来ないし、丁寧に出来ないことは、速く出来ない

実はワタシは「思い切りマウンテンバイク出身」なんです。なので「速く走るためには、まずゆっくり丁寧に走れないとダメ」「坂を降る時は、どんな急な場所でも、可能な限りゆっくり走る練習をする(止まりそうなくらい)」というのが身にしみています。
昨今は「シクロクロスからオフロード」に入る方多いと思うのですが、結構多くの人が「自分の出来る可能な限り速いスピードで何かをやろうとする」という人多いと思うのです。8の字練習しかり、コーナーしかり、気合いと根性で恐怖心を克服!という感じの方が多いですね。

シクロクロスのテクニックというと「バニーホップ」が派手で目立ちますよね。「コーナリング」これもレースで役に立ちますね!でも、本当は「スタンディング」とか「ホッピング」とかそんな基礎が出来てから!
直線的には上記のテクニックに繋がらないのですが、バイクを操る基礎が(ロード系のテクニックとは違うもの)思い切り詰まっています。

なぜこんな事を急に書く気になったかというと。。。
今日お店のお客様とのイベント中に、細かいテクニックを教えているうちに「マウンテンバイク乗りの常識」というか「自然に身体にインプットされている常識」はロード乗りのライダーにはないという事に気付いたからです。
お客様に教えているようで、実は自分もお客様から教えられる事沢山あります。

■とにかく自転車で沢山遊びましょう。

ワタシはマウンテンバイカーとしては「変わってる方」だったので、こういうスキル練習を「練習として楽しめる」ってタイプでした。「練習自体が遊びの一部になってた」というかそんな感じです。
そしてパワーメーターに自転車脳が支配されるような時代でもなかったので、自転車乗る時間は全て、速くなる為のフィジカルトレーニングに充てないと損!と考えることもなく、仕事帰りの時間やちょっとした隙間の時間にこういうのをやっていました。
丁度皆さんが、ローラー台に乗って「さーSSTやるかー」みたいなテンションで、「遊び」に興じていたような気がします。家の前のパーキングとか公園とかで。

■シクロクロス車でも楽しく遊べます。でもマウンテンバイクならもっと遊びやすいです。

こう言った「遊び」はシクロクロス車でも十分楽しく出来ます。でも、やはりタイヤも細く、バイクをコントロールするよりも「ペダリング」に特化しがちなポジションのシクロクス車はシビアだな。。。って感じます。

だからマウンテンバイクを今すぐ買いましょう!サンクスサイクルラボで!

と言いたいところですが、そういうの野暮だなぁ。。。とも思いますので(笑
まずは、手持ちのシクロクロス車でいいので、スタンディングやホッピングだとか、ジャックナイフとかウィリーとか。。。そういう遊びをしてみてください。
お店のシクロクロス系のイベントの時にはお見せできますし、教える事だって出来ます。
こう言ったスキルを身につけるのは、少なくともいきなり「バニーホップ」の練習に取り掛かりよりは近道だと思います。

そして、こういったテクニックの引き出しを増やそうとしていくときに、一度マウンテンバイクに乗ってみてください。
「え?あの難しかったアレ、こんなに簡単に出来ちゃうの?」ってなります。一度マウンテンバイクで出来るようになった事を、シビアなシクロクロス車にアレンジするのは、そんなに難しいことではありません。

難しい数字と用語が並ぶパワートレーニングも大事です。確実に強くしてくれます。でも「上手さ」がないと「速さ」を効率よく引き出せません。
意外とその「上手さ」は遊びの中にあります。自転車で思い切り遊びましょう。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!