■荒川河川敷で浸水した箇所を走られる方に注意喚起です
今回の水害で扇大橋より上流域や、千住大橋付近は川から上がった水によって浸水した地域です。大量の汚泥や汚水が河川敷道路に染み出したり、汚泥が堆積したりしました。
汚泥に汚染された地域を走行した後は、泥などを身体に入れないように細心の注意を払いましょう。出来ればしばらくの間走行は避けるべきです。
一般的に染み出しと呼ばれる水は、大量の降雨によって土手に保水した水が流れ出してくるもので、どちらも河川敷道路を濡らすことに変わりありませんが、堆積した汚水や泥とは質が違います。言ってしまえば土手の土に濾過された雨水といった感じです。私たちが日常的に雨の後に「バイク濡れちゃったー！汚れちゃったー」というものはこの染み出しの水であることが殆どです。
■堆積した汚泥や汚水の凶悪さは染み出しのレベルとは違います。
普段荒川を流れている水は利根川から分水した水と、各家庭から集めて処理された下水です。また川には長年堆積した汚泥がありますが、普段がそれは堆積してるだけで流れ出してくることはありません。
しかし、今回のような水害レベルの増水があるとその汚泥は大量の川の水とともに、河川敷へと溢れだします。極端な言い方をすれば、下水処理場の処理槽に堆積している汚泥に近いレベルのものです。
大量の微生物などを含み衛生的ではありません。もし、汚泥が出ている地区を走られた方なら解るかと思いますが、泥の臭いが全く違った筈です。
■お子さんのいる家庭では、走った後についた泥は極力家に持ち込まないようにしましょう
ここ数日バイククリーニングの作業を、信じられないくらい沢山お受けしております。基本的に洗浄時は手袋を着用して洗浄しています。ただ、電話応対をしたりするタイミングで昨日は手袋をし忘れて作業した瞬間が結構ありました。
翌日はトレーニングライド の為、閉店後早々に退社して夕食を摂り、とこについたのですが、丁度洗浄が佳境だった18−19時から3-4時間を経過した頃、久しぶりと言えるレベルの激しい下痢と嘔吐に見舞われました。そして発熱もです。
風邪の可能性もありましたが、確実に口から入ったものによる感染症だと思いました。朝になっても収まらず、丁度16〜17時間経過した頃治ってきました。脱水症状にも見舞われましたので、小さなお子さんなら重篤な状態になってもおかしくないレベルです。
はい、あいつらタダの泥じゃないです。
そしてそれをどこかに持って行ったりする（バイクにつけて）もしくは家に持ち込むのは大げさに言えばバイオテロと同じ行いだと思ってください。
その泥いつもの「あー泥のとこ走って汚れちゃったー」というのとは全く質の違うものと思ってください。
■家に入る前にシューズの泥しっかり落としましょう。乾くと粉塵で飛びます。
ドロドロになったシューズ、家に持ち込む前にウェスなどで泥を洗い流しましょう。そしてウェアは予洗いしてから洗濯カゴへ、すぐにシャワーを浴びてから手洗い＆うがいです。
そんな大げさな！と思われるかも知れませんが、体力が落ちてる状況でしたらそれくらいしても良いと思いますよ。
■泥のついたボトルの飲み口に注意！
汚泥のついた地区を走行する時は泥のついたボトルの飲み口に注意です。汚泥を直接口に入れるのと何ら変わりはないです。
「なんか面倒くさいな」とおもわれたと思います「大げさなんじゃないの？」とも。「汚泥の上がった地区に近づかない」が正解なのです。
今回の水害により沢山の地区が浸水しました。その箇所ではこれと同じ危険を毎日の日常レベルで受けています。泥を徹底的に除染しているのは「美観」のためではありません。「公衆衛生」の為にそうしなければならないのです。
普段練習してるコース、水没したみたいだけど走れるかなー？こんな安易な考えで現地に出向くの止めましょう。日々水害の爪痕から回復する為に必死に戦っています。現地がしっかりと日常を取り戻せるのを心から祈るに留めましょうね。
■バイククリーニングについて
大変ご好評いただいております。当初想定していたサービス内容「継続的なメンテナンスの一環としてのクリーニング」というところに、若干そぐわない状況になり始めております。今後若干の料金体系の変更を考えております。
「基本料金 4500円」で汚れの状態により「エクストラチャージ」を頂くことを検討します。また納期についても、日数とお時間の頂かなければならい、コンディションの車体が多いことも事実で、汚れ方の状況によっては「お預かりの作業」とさせていただくこともあります。
また、今回の事態を考え、スタッフの健康状態を守る為にも荒川河川敷を走行し汚泥が付いた状態の車体は、ある程度でも良いのですが予め泥を落としておいていただけると助かります。車体に堆積した泥を払う程度で構いませんので。
お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
