ツール・ド・おきなわでは、どれくらいディスクロードが普及していたか?

某S社ライズドさんの、上手なマーケティング戦略のお陰と、プロダクツによって「V」が話題をかっさらった感のある「2018 ツール・ド・おきなわ」ですが、実際の市民ロードレース部門ではどうだったでしょうか?

那覇のライダーが集まる、ショップさんで雑談している時の話題は。。。
実は市民50キロクラスは年齢別優勝者の大半が「MADONE 9」だったという事です。
個人で機材を購入する市民レースで、特に「スプリンターの競演」と称される市民50キロクラスにおいては「MADONE」が圧倒的だったという事でした。
と、あまりにも「V」が話題だったので、ちょっと悔しくて書いてみました。

「ツール・ド・おきなわ」ではどんな機材が使われていたのでしょうか?

実は国内のメジャーレースでは初めて「ディスクブレーキが公式に解禁」となったレースでした。プロトン内を見回すと、自分の周囲には3台くらいだった記憶があります(途中で千切れましたが。。。)
ディスクブレーキ懐疑派からよく言われている「密集した集団内でブレーキングのタイミングが違うから危ない」は全くの杞憂だと思いました。ツール・ド・おきなわの千切れた集団ですし、密集度が高くないこともあると思います。
ただ、そのライダーの走りを見ていても「ディスクブレーキだから危ない」と感じたことは皆無でした。
正直な話、自分が自転車屋なので、走ってるライダーのバイクが気になるから見ているけど、実際には集団の中に溶け込んでしまったら、ディスクかリムかはあまり気づかないかも知れません。

実際に走っているバイクを見ると。。。
リムブレーキ仕様のハイエンドカーボンバイクが多いですね。
パーツはアルテグラで、市民210キロはホイールに関して選手によってチョイスが変わる感じがしました。完走狙いのライダーは、ラストのカヌチャリゾートから羽池ダムへの登りを少しでも有利にする為にも、35-40mmハイトのリムをチョイスする傾向があるように感じました。上位陣は50mmが多いですね。この辺も同じレースを走っていても「何を狙うのか」によって、選手ごとにチョイスが違うように思いました。

また、タイヤチョイスについても、昔は「決戦車輪といえばチューブラー一択やろ!」という雰囲気でしたが、ここ最近はクリンチャーも増えていますし、なにより沖縄のスリッピーな路面に対応するのにチューブレスを選択するライダーが増えてきたように思います。
今後ディスクブレーキ勢が台頭してくると、チューブレスを選択するライダーの数は増えてくると考えています。昨今のカーボンクリンチャーリムはTLR(チューブレスレディ)対応ですから、対応するチューブレスバルブとリムストリップを使えばOKだったりします。

いつ頃機材を更新するのがベストか?

「今でしょ!」と言うのはお店の義務ですが(笑 正直な話、今乗ってる機材が購入から4年前後経過しているならば、メインのコンポーネントの消耗も進んでいると思います。
もし、仮にフレームごと替えるのであれば、このタイミングでディスク化するのが、今後の為に良いと思います。
リムブレーキ用のホイールなど、色々使えなくなってしまうので、今はフレームだけを替えよう!という判断をされる方も居るかと思います。

おそらく今売られている、リムブレーキ 仕様のバイクが「リムブレーキのバイクとしてベスト」(今後は新しいハイエンドバイクはディスク専用になる)と言えるでしょう。なので「リムブレーキ仕様のフレームを買う」はあながち間違いではないのですが、恐らく急速に陳腐化していく可能性があります。車両の購入サイクルが比較的早い方は「好みでリムブレーキ」はアリだと思うのですが。。。

もし、仮に「今買う機材はなるべく長く使いたい」「バイクの戦闘力を高い状態にしておきたい」と考えるなら、真剣にディスクブレーキ仕様のバイクを検討するべきだと思います。テストライドをしてみると、正直カタログスペック上の重量差は、然程気にならないという印象です。
また、空力性能の向上したモデルがディスクブレーキ仕様に多いのもポイントです。カヌチャリゾートのからのクライム3回は、結構脚にくるのは事実ですが、その繋ぎ区間の平坦もポイントだと思います。そこで空力の良い機材に乗るのは力を温存させてくれると思いますよ。

もう、来年の沖縄はすでに始まっています!
どのバイクを選ぶのがベストか?はライダー毎に答えが変わります。ワタシもライダーと一緒に、同じ目線で真剣に悩みます。是非、一緒に「おいしい泡盛」「オリオンビール」そして「ふれあいパーティで豚の丸焼き」食べましょう!

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