シクロクロスを上手くなりたかったらマウンテンバイクに乗ろう

■「クロスカントリーin野田」というレースにいってきました。

もう30回近く開催されている歴史のあるレースなのです。確か昔は清水公園で開催されていたように思います。今は野田にある「福田の森」という場所で行われています。
マウンテンバイクのレースといっても、スキーリゾートではなく小高い丘と河川敷にあるコースなので高低差は少なめです。また、シングルトラック(森の中にある人が一人通れるくらいの道)主体で楽しいコース。

シクロクロス車での参加もOKなので、今回はMTBではなくBooneさんで走ってきました。
スルーシャフト&ディスクブレーキ&チューブレスという、自分にとっての新機軸が沢山投入されているのが自分のBooneさんなので、それに2時間耐久で慣れたいと思ったのでした。
実際に走ってみると、慣熟が必要だったのは新機材に対してではなくて、オフロードに対してのようだったと思います。
同じコースを周回すると、段々とコースを覚えていくのと同様に、自分のテクニックも思い出していきます。テクニックの確認は反復練習が基本で、難しいセクションも繰り返すことによって、習熟度が増していきます。シクロクロスのイベントの「試走」は長くて60分。これはあくまでも「レースの為にセクション攻略をする時間」「コースの確認」「レースを組み立てる時間」なのですが、いかんせん時間が短いです。「練習」に充てるなら尚更短いのが事実です。

ただ、多くの人はフラットダートのような場所で8の字練習をしたり、しているのが「シクロクロスの練習」になっているのは事実です。レースと試走時間がオフロード練習の全てになっている人もいるでしょう。
本当なら「レースコースよりも少し難しいコースを繰り返し練習する」が一番良いです。ただ、マウンテンバイクのレース会場だと高低差があり過ぎて、シクロクロス車のギア比だと少々厳しいのですが、この福田の森のコースなら問題ありません。実際には普段使ってる40TX32Tからローギアを34Tに変更したのですが、これでギリギリ全セクション乗車できるギア比になりました。
元々マウンテンバイク出身なので、頭の中を「マウンテンバイク操作モード」に切り替えれば、比較的初心者でも楽しめるレースである、福田の森のコースは「難しいセクションの連続するコース」としてシクロクロス車で走ることができます。

こういう楽しみ方、シクロクロスでテクニックをつけたい人にオススメですよ。

■路面コンディションを考えて沢山練習できる!

今回の会場は夜明け前の気温はマイナス!そこら中の草に霜が降りている。。。置いておいたバイクに結露した水分がどんどん凍っていく。写真だと「パキーン」として綺麗なんだけれど。。。待ってる方はもう寒くて寒くて。。。小岩店のお客様と凍えながら、料理の準備をしたりしてコースオープンを待ちます。
この時間にこれだけ冷えているということは、、、スタートする10時頃には、霜が溶けてどんどんと路面がグチャグチャになっていくのが予想できます。試走時は比較的ドライ路面でグリップする。レース中盤からは徐々に霜が溶けてウェットな泥が乗り滑りやすくなっていきます。後半もし気温が上がれば踏み固められて徐々にドライになっていきます。しかし元々河川の湿地帯のような場所なので、濡れているところは乾かないだろうなぁ。。。そんな風に路面を考えました。

■クロスカントリーin野田 はMTB初心者でも楽しいレース

こんな書き方をすると、なんだかとてもシビアなレースのように思われてしまいそうですが、実はこのレース初心者でもチームリレー形式で4時間のエンデューロを走れたりします。1台のマウンテンバイクを交代で使ったり、ほぼデイキャンプのように料理を楽しんだり。。。そんな和気藹々としたイベントです。

今回は小岩店の山本店長は、恒例のキムチ鍋とお汁粉を作ってくれました。いやー2時間走った後に冷え切った身体にはキムチ鍋の沁みること、沁みること。。。美味しかったなぁ。

■オフロードでのコントロール能力はマウンテンバイクのお陰かも

実はワタシは昔はマウンテンバイクを中心にレース活動をしていました。バイクコントロールの基本は、楽しく乗れるマウンテンバイクのレースと、高校生の頃から楽しんでいる街乗りで鍛えられたと言っても過言ではありません。

恐らくマウンテンバイクのレースだとか、トレイルライディングというと、なんだかスンゴク高い崖とか飛んだり、でかいジャンプをウィップさせながら飛んだり。。。そんなイメージで「頭のネジの吹き飛んだおかしな人々」そんなイメージじゃないかと思うのです。一般的に。
元々マウンテンバイクはアメリカ西海岸のヒッピー文化に端を発した「遊び」です。もっというと「バイクコントロールそのものを楽しむ」スポーツです。
別にすごい技出来る必要ないんです。その辺を走ってるだけでも楽しい!それがマウンテンバイクです。山に行かなくてもいい。その辺の小さな段差を丁寧に降りてみたり、登ってみたり。。。なんなんら、階段を降りてみたり。。。

そういう「遊び」の中にバイクをコントロールする要素が沢山詰まっています。

■シクロクロス車は走りのシビアな機材

機材的なお話をすると、タイヤサイズに33mmまでと制限のあるシクロクロス車のコントロールは、マウンテンバイクと比較すると結構シビアです。どうシビアかと言うと「グリップの限界が低くて、更に滑りだしてからの挙動が急」と言うことです。チューブラーにしてタイヤの空気圧を落として使うのも、少しでも良いから接地面積を増やしてグリップさせたい。という部分もあります。
ロードからシクロクロスに入られる方も多いかと思います、タイヤグリップのオンオフ(滑る&滑らない&滑ってるけどコントロール下にある)って意外と解りにくいというか、感覚を掴みにくい方結構いると思います。そりゃそうです、だってマウンテンバイカーから見ても「シビア」なんですから。。。そんな「針の穴に糸を通す」ような感じのモノをコントロールする為の良い方法とは?

簡単!針の穴をでかくすればいい!グリップに余裕のある物に乗れば良いのです。
そう!マウンテンバイクであれば簡単です。

誤解を生まないようにしたいところですが「グリップに余裕がある」ので自転車任せにできちゃう!訳ではありません。そう言う側面もあるのですが。。。サスペンションも装備されていて、タイヤの太さもあるので「滑りだしてからの挙動」が緩やかなのです。操作しやすいポジションのバイクであるので、コントロール性にかなり余裕があります。
そこで「バイクコントロール」を学ぶとシクロクロス車の挙動もだいぶ余裕をもって対処できます。例えば、木の根っこに前輪を弾かれた時、シクロクロス車だとどうしても「スパーン」といきがちですが、滑る挙動を知っていれば「あっ、やべやべ、滑った」という感じで対処ができます。

街乗りしたり、広場で遊んだり。。。スポーツ自転車を買った子供に戻って遊びまくる!
これだけで、バイクコントロールを身につけることがで来ますよ。

■ロードバイクに少し行き詰まりを感じた方にもオススメ!

どうも同じところばかり走りに行ってしまう。。。。そんな方にも、マウンテンバイクは楽しいカンフル剤になります。また、ロードバイクに乗ることである程度フィジカルレベルのある人(普通に100キロくらいのライドができる)の方が、マウンテンバイクを楽しめると思います。
もし、トレイルライディングなどに興味が出てくるなら特にそうです。女性ライダーでもロードを多少乗れるようになった人が、比較的マウンテンバイクにハマる確率が多いように思います。

大体10万台前半以上のプライスレンジのマウンテンバイクでしたら結構楽しめます。
始めてみませんか?楽しいマウンテンバイク。結構ワクワクできてオススメです。

シクロクロスを上手に走りたい!そう思う方にはマウンテンバイク本当にオススメです!

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